周防大島と周囲の島への旅6 みんなの田布施町
「田布施システム」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
小さな町から佐藤栄作・岸信介と二人の宰相を輩出し、今の安倍元首相もその系譜である。そして、田布施の人脈は政界だけではなく、いつものユダヤ系財閥ともつながり、最大の秘密として、明治天皇はこの町出身の「大室寅之佑」が入れ替わったもので、大室や庇護していた毛利家は朝鮮系であるという荒唐無稽な陰謀論である。
ネットを中心に根強い人気があり、「田布施システム」という言葉自体ネットで生まれた言葉である。
主に反政府的な人に信じられていたようで、今は否定したようだが、一時期は「三宅洋平」氏も信じてしまい拡散に貢献しました。
この陰謀論がひどいのは、天皇家に関わることと、朝鮮民族陰謀にもつながっていることである。
首相が2人も誕生した町に何かがある、利権が程度なら笑い話で終わるのだが。反論のできない天皇家や特定の民族を絡ませるのは本当にひどいですね。
というわけで田布施町郷土館を訪問しました。ここは発掘された資料や民具を展示するコーナーの他、その二人の兄弟宰相の展示コーナーもあります。
岸信介のコーナー
生い立ちや遺品勲章などを展示。
岸氏は個性的な人物で、満州での暗躍、戦後政界復帰後わずか三期で首相就任「昭和の妖怪」と言われました。
戦後CIA等からなんらかの工作はあっただろうが、田布施システムのような荒唐無稽な話ではない。
2,798日連続首相在任の長期政権を維持。調整型の政治家で、年功序列的な自民党のシステムを作り上げた人物とも言われます。
訪問時は、館長さんかボランティアガイドかわかりませんでしたが、長年教育に携わったであろう紳士がいて、解説をしてくれました。
元校長先生に見えて「田布施システム」とか言われてますがとか聞けるような雰囲気ではありませんでした。
田布施町にあります
岸氏とも親交のあった教団 これも陰謀論者に言わせたら関係先になるのであろうか。
確かに関係もあるが、なんでも応援してくれる地元の教団にはリップサービスもしますよね。