周防大島と周囲の島への旅7 笠戸島 粭島
写真は下松市の観光案内より
この異様な髭の人物は、長岡外史中将 。航空産業に縁が深い人物で、この髭もプロペラ髭と呼ばれていました。詳しくはWikipediaでも読んでほしいのですが、最初は長岡将軍も飛行機発明援助要請に対しに冷淡であったが、ライト兄弟に発明を先行されたのを知り、その態度を恥じ、日本の発明家に謝罪する度量の持ち主で、その後は航空産業発展に尽力しました。
この長岡将軍は笠戸島出身ではないのですが、島が属する下松市の出身です。そのため笠戸島に外史公園が造られ、銅像も建立されました。
銅像の写真を撮り忘れたので観光協会の写真を引用しましたが、こちらはこの島の郵便局の風景印です。やはりプロペラ髭の将軍が凛々しい
笠戸島の見どころとしては、造船工場の絶景を挙げることができます。
少し高台に上がれば、このように造船工場が丸見え。
残念ながら、目の前のドックは空いていましたが、ここで建造していたら詳らかに観察できるでしょう。
集落のやや高台から。
住民には見慣れた風景でしょうけど、観光客には不思議な光景
iPhoneで不鮮明な画像ですが、これはコンクリート製被曳航油槽船の残骸です。太平洋戦争時に、船の鋼材も不足し、コンクリートで製造された油槽船で主に瀬戸内で活躍したようです。それが今もここに放置されています。
比較対象として、こちらは広島県の安浦魚港で防波堤として活躍している、元コンクリート船武智丸です。この船にはエンジンが取り付けられ自力航行ができたそうです。
笠戸島の廃線は曳航してもらい進む船でした。今回遠くから撮影しただけですが、砂浜に降りて近くから撮影もできるので興味がある方はどうぞ。
次の島粭島へ移動 途中宇部興産や 日本精蝋株式会社 徳山工場
を見ながら島へ。
このホーランエー食堂のある場所が粭島。
島というよりほとんど半島の付け根のような場所で、島民も島にいるという感覚はなさそうだ。
旧粭島小学校
ドラマかアニメの舞台になりそうな学校です。
現在は避難所として使われたり、たまにコスプレ撮影会の会場としても貸し出されるようです。
学校内部も郷愁をそそります。また保存状態も良い。
山口を中心にイベントをよく開催されているようで、産業遺産や島を選ぶなどセンスが良い。
土曜だけ営業という古民家食堂。ぜひ食事したかったのだが。まあ週一ですのでむりでした、現在は、火曜水曜はランチの店 「そらとうみ」として営業。日曜もカフェとして営業する日もあるようです。仕事が休みの島民が日替わりで店長なのだろうか。
その後空港近くの温泉により東京へ。
かなりの数の島を訪問できて充実の旅でした。