北キプロストルコ共和国料理 Yakamoz cafe&bar 新狭山
まずはキプロスはご存じでしょうか?
地中海の東、ほとんど中東という場所にある島国です。人口120万程度。日本の岩手県と同程度の国なのですが。この国、ギリシャ系とトルコ系に別れている分断国家です。
元々ギリシャ系住民が多数であったこの島でしたが、オスマン帝国の統治下でトルコ系住民も徐々に増え、2割~3割を占めるようになりました。
その後イギリス統治下で、お互い民族意識が強まり、ギリシャ系住民はギリシャへの統合を目指すようになりました。
1960年に独立を果たしますが、早くも1963年には両者が対立、国連軍が派遣されます。
そして1974年には、ギリシャ併合派がクーデターを起こしギリシャ軍が進駐、その混乱の中、トルコも対抗し住民保護を名目に軍を派遣。しかし、クーデターで倒したはずの大統領は生きており、逆にギリシャ併合派やギリシャ軍は制裁を受ける立場に。結局併合計画は瓦解し、ギリシャ側の政権も崩壊しました。
結果、ギリシャには併合されず、 西側のギリシャ人国家と東側のトルコ人国家に分断することになりました。地図のピンク色がギリシャ側。赤色がトルコ側 水色は国連軍の設定した緩衝地帯(有刺鉄線や地雷原)緑色が英軍の基地です。
ただし世界が承認しているのはギリシャ側のキプロス共和国で、トルコ側の北キプロストルコ共和国を国家承認しているのはトルコのみという状況です。
長くなりましたが、そのトルコ側の北キプロストルコ共和国出身の方が埼玉狭山でお店を開いていると聞いてさっそく訪問。
新狭山駅から徒歩25分 また駐車場も三台分あるので便利
団地新狭山ハイツ横に 分断国家の片方トルコ側の、北キプロストルコ共和国の料理を食べられる店が。
メニュー フムスなどトルコ・中東のメニュー
ここから何点か選ぶ。 オリーブといったギリシャなメニューはもちろんなし
ケバブサラダ。
まずはトルコといえばケバブ。たっぷりのソースがうれしいサラダ
スパイスもきつくなく食べやすい
チーズとほうれん草のピデ
よくトルコ料理店で提供されるトルコのピザ。
宅配ピザのように盛り付けたっぷりではなく、シンプルかつチーズと生地が楽しめるピザでした、イタリアで食べたピザもこんな感じだったなと思いだす。
こちらは中野のシリア料理店ゼノビアで購入したチーズのピデ
似ているが微妙に違う。こういう比較が楽しい。
ツナのディップも注文
店長に北キプロストルコ共和国らしい料理をと頼むとヘリムチーズ焼き
を勧められました。キプロスそしてトルコの地中海沿岸地域で基本の食べ方だそうです。チーズを焼いて、トマトなど野菜と食べたり。今日はそのまま。 すごい香ばしく口の中でのとろけ方が半端ない。面白そうなので今度カマンベールチーズなどでもやってみようか
塩コショウで味付けした小麦の皮の中に、ひき肉や玉ねぎ、スパイスを入れるトルコメジャーな家庭料理。日本のトルコ料理店で食べた方も多いのではないだろうか。
さすが勧めるだけあって、口の中に広がるスパイスと食感半端なし
ここで紅茶を、 なんと150円
奥にいたお客さんは チーズフライや春巻きなどとゆるりと時間を楽しんでいた
近くにあったら、こういう使い方は楽しい。
デザート。バクラヴァ
在庫がなかったのですが、この日はパティシエさんが遊びに来ていて、
店まで取りに行ってくれました~
これ幸いと、奥のお客さんも取りに行くときに頼んだようです。
パイ生地を何重にも重ね、ナッツやクルミにたっぷり蜜をかけたお菓子
あまーい濃密な味。紅茶にぴったり
感想
チーズ好きな方にお勧めの店
今回ヘリムチーズ焼きやチーズとほうれん草のピデなどを頼みましたが、チーズにほんのり中東のスパイス。食べやすく食感がよい。また値段もこれ以外にも頼んだのですが
3名で一人当たり2000ちょいでした。
日本語が堪能というか、埼玉県人デーブスペクター並に流ちょうな店長がいろいろ教えてくれます。
Yakamoz cafe&bar 新狭山
予約などは公式で
界隈の旅行好きの方々が集う人気店ですので、予約しておいた方が無難
Yakamoz – Cafe&Bar (yakamozcafebar.jp)
埼玉県 狭山市 青柳63-7 二階 ですが正確な住所がうまくでないので
YAKAMOZ CAFE&BARで検索を
また近くにはデザートのバクラヴァ 他トルコの食材を扱うお店もあります
こちらも料理店と同じ経営者で北キプロス出身の方のお店です。
今回は訪問せず
ネット販売もしています。
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